【企画】紅白に乱れ咲くハナモモから着想!「源平咲き/キメラ」をテーマに作品をつくりたい

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    見事に咲き誇るハナモモ(2018年3月末、都内某所)

     

     

    1本の木に2色が混じる珍しい花

     

    こんにちは、ハチノコラボの三宅です。今年は桜の開花が例年より早く、都内では3月24日に満開を迎えましたが、これから散りゆく花の桜吹雪がまだまだ人々の目を楽しませる事でしょう。さて、日本で春の花の代表格といえば、桜はもちろんですが梅と桃も有名ですよね。今回新しい企画案としてスポットを当てたのは「桃」です。そのきっかけは、数日前にハチノコラボのアドバイザー的存在・Y女史がSNSに投稿したハナモモの写真でした。紅白入り乱れた神秘的な姿に興味が湧いたので、撮影地を聞き散歩がてら見に行くと、そこには街路樹として植えられたハナモモが春爛漫に咲き乱れていたのです!

     

     

    1本の枝で紅白に分かれて咲くハナモモ

     

     

    1つ1つの花で表情が異なる

     

     

     

    不思議な咲き方の正体は「遺伝子」

     

    なぜこのように1本の木に2色が入り乱れて咲くのでしょうか?調べてみたところ、どうやら遺伝子に関係があるようです。ハナモモには花弁をピンク色にする働きをもつ「ピース遺伝子」と、一方でそれを阻害する「トランスポゾン(動く遺伝子)」の働きのため2色に咲き分かれてしまうのです。これは、桃だけでなく梅やサツキでも見られ、こうした咲き方を「源平咲き」「キメラ咲き」などと呼ぶそうです。キメラとは生物学において同一個体に複数の遺伝子が混じる事ですが、源平咲きとは運動会の赤白帽や紅白歌合戦みたいに「源平合戦」が由来しているのですね。なるほど、何とも日本らしい洒落たネーミングです!

     

     

     

    「源平咲き/キメラ」をテーマに作品ができないか?

     

    実を言うとハナモモの美しさに惹かれたのも確かですが、もう一つの理由は源平合戦の地・壇之浦がある下関が地元の私は、この「源平」という響きにグッときちゃったのです(笑)しかし、テーマを「源平咲き」に限定してしまうと発想の着地点が狭くなってしまうので、ハチノコラボでは「キメラ」をテーマにしてみたいと思います。すでに頭の中ではいくつかアイデアが浮かんでいるので、今後の展開をぜひ共お楽しみに!

     

     

    源平合戦場となった壇之浦と関門橋を眼前に臨む源義経と平知盛の像(2017年夏に撮影)

     

     

     

     

     


    ルー・ヤン×サエボーグのコラボパフォーマンスで黒子をやった体験を振り返るレポート@青山SPIRAL

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      ※この動画はルーヤンのサイトより本人の許可を得て掲載しています

       

       

      こんにちは。ハチノコラボの三宅です。

      3月半ばまでの約1ヶ月半ほど「Art Hack Day 2018」のイベントの方にがっつり身を投じていたので(レポートは→こちらの記事で)、遅ればせながらの投稿になりますが、今回は1月14日に青山SPIRALにて開催されたルーヤン×サエボーグのコラボパフォーマンスに黒子として参加した体験レポートをお届けします。

       

       

      中国と日本の気鋭アーティストによる夢のコラボ!

       

      中国の気鋭メディアアーティスト、ルー・ヤン(Lu Yang / 陸 揚)による日本初大規模個展《電磁脳神教 − Electromagnetic Brainology》が2018年1月5日〜1月22日の期間、青山SPIRALで開催されました。私も個展に足を運びましたが、彼女が作り出すその映像世界たるや、建物に足を一歩踏み入れた直後に眩暈を起こしそうになるほどの超ド級の禍々しさでした!!!

       

       

      ルー・ヤン展(青山SPIRAL)より。大型ディスプレイの中にいるのは日本のアイドル・ちゃんもも。

       

       

      会場内はもはや妄想の聖域と化し、全ての作品が異彩を放っていた。

       

       

      その個展のメイン・イベントとして開催されたのが、同じく日本の気鋭アーティストとしてラテックス製の着ぐるみを装着しパフォーマンスを行なうサエボーグとのコラボレーションパフォーマンスです。実は、ハチノコラボの母体であるクラウン・ビーとサエボーグさんは、ラテックスと布という素材は違えどバルーンを扱う者同士ということもあって仲が良いのです。

       

       

      突然の黒子オファー

       

      誰も間違えないと思うがあえて言おう。ここでいう黒子は「クロコ」であって「ホクロ」の事ではないと(笑)そう、歌舞伎や人形浄瑠璃でいうあの黒子です。前もってサエボーグさんに「コラボパフォーマンス観に行きますね〜」なんて伝えておいたところ「黒子やってもらえませんか?」とのオファーが!!私、生まれてこの方、アート系パフォーマンスで人前に出た事なんてないんですけど?・・・無茶振り過ぎる!!!

       

      連絡を受けた次の日、私は青山SPIRALにいました。

       

       

       

      黒子から見た現場

       

      黒子を引き受けた理由は、単に「面白そうだから」という事もあったのですが、国内外で注目されているアーティストの現場の裏側が見れるとあって、このオファーを断る理由などないからでした。イベント開始の数時間前に打ち合わせとリハが行われましたが、パフォーマーや他の黒子の皆さんはいつもサエボーグさんのお手伝いをしている熟練者が多く、簡単なリハでもすんなりと理解されてました・・・が、私はというと飲み込みが悪くて終始テンパり気味に(笑)

       

       

      ステージを前に細かい指示を出すサエボーグさん

       

      本番で私が頭部を持つ事になったドラゴン

       

       

      準備中に一番興味深かったのは、パフォーマーに着ぐるみを装着させる作業でした。着ぐるみにエアを入れながら「へ〜、ここはこんなつくりになってるんだ〜」と観察していたのもつかの間、本番まで時間が迫る現場は和気藹々とはいきません。私は黒子の仕事として、踊るサエシープ(羊)の背後から毛皮パーツを脱がせておっぱいをポロリとさせる重要な役割があったので、装着作業の合間に何度かポロリの練習をしました。しかし、これが中々難しく、静止した相手をポロリさせるのも一苦労なのに、果たして本番で激しく踊る相手をポロリさせることができるのか・・・。物心ついた時からポロリとは人々に笑顔を与えるものだとばかり思っていましたが、鬼気迫る思いでポロリへ臨んだのも、というかそもそも羊をポロリさせる体験も初めてでした。

       

      もう一つの仕事として、パフォーマンスのクライマックスでドラゴンが登場するのですが、私はドラゴンの頭の部分の支柱を持って上下に動かしながら移動するというものでした。これも結構大変で、腕が引きちぎれるんじゃないかと思いながらやりました。本番の様子は冒頭の動画の通りです。

       

       

      感想として

       

      薄い黒布を通して伝わってきた刺激は、光と爆音とゴムの匂いだけでなく、来場者を魅了して止まないエネルギーを放つパフォーマンスの凄味と、アーティストの作品に対する愛と情熱でした。2人の今後の活躍にも目が離せません!

      (あと、黒子が意外と楽しかったのでまたやってみたい)

       

      動画を含めたパフォーマンスの模様やサエボーグの着ぐるみの写真は、下記のルーヤンのサイトでもご覧になれます。

      http://luyang.asia/2018/02/20/luyang-x-saeborg/

       

       

      《今回レポートしたイベントの概要》

      ルー・ヤン展「電磁脳神教 − Electromagnetic Brainology」
       会期:2018 年 1 月 5 日(金)〜1月 22 日(月)
       会場:スパイラルガーデン

      スパイラルのウェブサイトに掲載されている個展の詳細ページ

       

       

       

       

       


      お台場の日本科学未来館で可愛く動くホコリを展示!?―Art Hack Day 2018 参加レポート

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        アートと科学が出会う

         

        こんにちは。ハチノコラボの三宅です。この動画を見て「いつものモノクロ点描画と作風が違う!?」と思って頂ければ、この時点での掴みは大体OKです!笑

        さて、もこもこ動く灰色の物体はというと・・・

        なんと、あの「ホコリ」なんです!

         

         

        クリーニング屋さんの協力で集まった大量の洗濯ボコリ

         

         

         

        「え〜?ホコリのどこが科学なの!?」

         

        そりゃ、そうなりますよね(笑)種明かしすると、ホコリをそのまま展示したのではなく「静電気」を使って動かしていたのです。今回の制作は、点描というアナログ技法の私にとってはまさに心機一転で、これまで馴染みのあった絵画・造形・工芸の世界から一旦離れ、エンジニアや研究者、メディアアーティストといった異分野の仲間と一緒に、ちょっぴり科学のエッセンスを盛り込んだものとなりました。

         

        本記事では、3月16日〜18日の3日間にかけ、お台場の日本科学未来館で開催された展覧会「Being There ― 現れる存在」展と、それに伴う作品制作イベントとして2月3日からスタートした「Art Hack Day 2018」を含む約1ヶ月半についてをレポートします。

         

         

        日本科学未来館のシンボルとなっている巨大地球ディスプレイ「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」

         

         

         

         

        Art Hack Day 2018

        「Being There ― 現れる存在」展とは

         

        この展覧会は、「人工生命(ALIFE)」がテーマのハッカソン「Art Hack Day 2018」で制作された12点の作品を鑑賞するものです。「ハッカソン」と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、ハックションとか八海山とかの仲間ではありません。IT用語の「ハック」と「マラソン」が合わさった造語だという事を、私も生まれて初めて知りました。(知らないのに参加すんなよと・・・)

         

        グーグル先生によれば、ハッカソンとは数のアーティストやエンジニアそして研究者などがその場でチームを作り、与えられたテーマに対し、それぞれのアイデアとスキルを使って短期間で集中して開発(プロトタイプ)の成果を競うイベントなのだそうです。Art Hack Dayは「アート」という名がつく通り、アートの要素が他のハッカソンより多いのが特徴です。

         

        ●テーマとなった「人工生命」については、公式サイトを参照してください。

         

         

        Art Hack Dayのロゴ

         

         

         

        チーム決めとアイデア出し

         

        66名の参加者はイベントの初日に「人工生命」に関するレクチャーを受け、2日目にそれぞれが考えた作品のアイデアをプレゼンし、支持を得たアイデアに基づいて5人程度のチームに分かれました。私はそこで「ホコリ」をテーマにしていた方のチームに参加する事になったのでした。

         

         

        Art Hack Day初日の2月3日は節分の日で参加者には恵方巻が振る舞われた。

         

         

         

        制作について

         

        私自身もそうなんですが、ユニットを組まない個人制作型のアーティストの多くは、基本的にアイデア出しから制作〜展示までを一人でやるため、チームを組んでの制作はとても学びが多くて刺激的でした。

         

        しかしながら、他のメンバーはメディアアーティストやエンジニアといった今まで出会った事のない様な分野の人たちばかり・・・脳の構造が違いそうな人たちに囲まれて、果たして何の役に立てるのかと最初は不安でいっぱい・・・

         

        そして、あれやこれやあって・・・めちゃくちゃ仲良くなりました(笑)

         

        いや、その「あれやこれや」を書けよという話ですが、要は本気でものを作りたいと思っている人同士が集まれば、共通のゴールを目指して結束力は必ず強まるということです。

         

         

        毛玉取り機を使ってホコリをフワフワな状態にする作業。

        メンバーの一人が古いホコリの上に新しいホコリを乗せた事で一触即発の状態に・・・

         

         

        メンバー力作の改造ルンバ。1台は回転の摩擦でマイナスに帯電、もう1台はプラスで除電させるつもりだったが実装が間に合わず展示では一瞬しかお披露目できなかった!

         

         

         

        連日の未来館での作業は閉館後のため館内は暗い。

         

         

        作業後は終電まで飲む。

         

         

         

        学習したこと「静電気はそんなに甘くはなかった」

         

        私たちは「ホコリコンピューティング」というチーム名で、その名の通り「ホコリをコンピューティングしよう」という目的で、静電気を使ってホコリに面白い動きをさせようと考えました。しかし、制作を進めると静電気の性質が全く単純なものではなく、実はとても難しい分野に足を踏み入れてしまったことに気づいてしまいました。

        静電気には電池の様にプラスとマイナスがあって、吸い付くホコリも帯電してプラスになるので、その極性の違いと特徴を一から学習する必要があったのです。

         

        そこで、静電気発生装置を作っている企業と静電気除去装置を作っている企業それぞれ2社へ訪問し、静電気についてのレクチャーを受けました。しかも、この2社は作品の協賛企業となり機器まで貸してくださいました。

        株式会社グリーンテクノ様SMC株式会社様には、この場をもちまして厚くお礼申し上げます。

         

        こうして私たちはこの短期間で実験と失敗を繰り返し、試作途中ではあったけど何とか展示に間に合うことができました。今後はこれをブラッシュアップしたものを別の場所で展示できればと考えています。

         

         

         

        《作品コンセプト》

         

        作品タイトル『たち灰こる/Tachihokoru』

         

        【コンセプト】

        ホコリとは、繊維,ふけ,あか,花粉,土,菌といった人工物と自然物のありとあらゆる物質が盛り合わさった構成要素のわからない灰色の塊である。いつの間にか人のいない場所に集まり溜まってゆくという、その形成過程における人の生活環境との表裏一体性と時間性に注目し、私たちの日常の裏で共生しつつ特定の環境下でしか発生し得ない唯一無二の生命体と考えた。このホコリの自発性は、その語源である「立ち放こる」にも現れている。作品タイトルは、灰の様な仄かさを強調するため「放こる」ではなく「灰こる」という字を当てている。

         

         

         

         

        W40×D40×H18cmの透明のアクリルボックスにホコリを閉じ込め、静電気発生装置により上下面にそれぞれプラスとマイナスの帯電層を作っている。不安定な電極の間にいるホコリは自発的な動きを見せる。

         

         

        アクリルボックスを側面から覗くと、そこはまるで小宇宙。

         

         

        ボックスの上に設置した静電気除去装置の発するパルスにより、さらに動きが変化するホコリ。

         

         

         

        作品の全景。カーブを描く壁面にリアルタイムのホコリの動きを投影。小さな立体と大きな平面との差で作品の印象に変化を見せる。

         

         

        チーム「ホコリコンピューティング」のメンバー5名。

         

         

         

        ◆最後に

         

        展示へいらっしゃいました来場者の皆様はもちろんですが、この大人数の参加者を一人でさばいていた主催者の青木氏(一体いつ睡眠を取っていたのか不明)とそのスタッフさんたち、色々アドバイスをしてくれた日本科学未来館の担当者の皆様、協賛企業様、ホコリをくれたクリーニング屋様、そしてホコリコンピューティングの仲間たちに多大なる感謝を伝えたいと思います。

         

         

         


        【展示のお知らせ】Art Hack Day「Being There ― 現れる存在」展@日本科学未来館

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          ご無沙汰しております!

          ハチノコラボの三宅です!

           

          わけあって中々ブログを更新できなかったのですが、

          その理由は先月から「Art Hack Day 2018」という

          ハッカソンに参加中のためです。

           

          ハッカソンとは、IT用語の「ハック」と

          「マラソン」を組み合わせた造語です。

           

          このイベントでは、様々なアーティスト、プログラマー、

          エンジニア、研究者がチームに分かれて、

          一つのテーマに沿って作品をつくるというもの。

           

          そして、その作品は

          2018年3月16日(金)〜18日(日)の3日間、

          お台場の日本科学未来館にて展示されます!

           

          私もチームの一員として参加しているので、

          ハチノコラボをご覧の皆様、

          ご興味ありましたら是非週末は

          未来館の7階にお越しください〜!

           

           

          【イベント概要】

          ・名称 :Art Hack Day 2018
          ・展示 :3月16日(金)〜18(日)
          ・時間 :10:00〜17:00
          ・会場 :日本科学未来館、7階
          ・主催 :Art Hack Day 2018実行委員会、日本科学未来館
          ・共催 :ALIFE Lab.(人工生命国際会議「ALIFE 2018」主催団体)
          ・助成 :アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
           
          【詳細サイト】
          Art Hack Dayのサイト
           
          日本科学未来館

           


          【27粒目】敵か味方か!?

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